睡眠時無呼吸症候群 sas
睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
睡眠時間は、人生の1/3~1/4を占めていて、その間の異常は、健康に大きく影響します。
これまでにも、アメリカのスリーマイル島原子力発電所事故(1979年)、ソ連(現在のウクライナ)のチェルノブイリ原子力発電所事故(1986年)、スペースシャトルチャレンジャー号爆発事故(1986年)、JR山陽新幹線居眠り運転(2003年)などの重大事故のきっかけとしても採り上げられ、「睡眠時無呼吸症候群」の名前は一般の方にもよく知られるようになってきました。
一般的に、10秒間以上続く呼吸停止(無呼吸あるいは低呼吸)が、睡眠中に1時間で5回以上起こる状態を睡眠時無呼吸症候群と呼びます。
SASに関係した症状としては、肥満やいびきや日中の眠気が有名ですが、現在では、高血圧症、脂質異常症、糖尿病、不整脈、虚血性心疾患、メタボリック症候群、心不全、脳血管障害など様々な病気が関連すると言われており、肥満やいびきや日中の眠気が無くても、それらの病気の患者さんの中に「かくれ睡眠時無呼吸症候群」の方が多くいると言われています。
SASの代表的治療法である鼻マスク治療(CPAP)は、健康保険が使える治療法ですが、その基準が検査法によって異なっていることもあり、検査についても「自宅でできる簡易検査」と「1晩入院あるいはご自宅で行う精密検査」をうまく組み合わせて診断することが重要です。
これまでに東京逓信病院で、100例以上の睡眠時無呼吸症候群の精査・治療を行ってきた経験を持っている当クリニックに是非ご相談ください(普通に日常生活を送っている方の中で、呼吸停止発作が1時間に100回以上!の方もいらっしゃいましたよ)